2023年の初詣を霧島神宮にしようとだけ決めて、なんとなく都農に宿泊することにしました。
昨晩、宿に到着したときのこと、
「どうして都農に宿泊することにしたんですか?」
と聞かれたので、初詣を霧島神宮に行くつもりで…と答えました。
とはいえ都農から霧島神宮へは車で1時間40分ほどの距離です。
お宿の方も「え??」という感じでした。
霧島神宮へ行くならここじゃなくても…という言葉を飲み込んだだと思います😆
「てっきり都農神社に初詣に行くのかと思いました!」とお宿のかた。
都農に神社があるとは知らなかったのですが、じゃあこれも何かのご縁なので深夜12:00を過ぎたら行ってみます、と会話したものの…なんと!
今回唯一持ってきた本で、桜井識子さんの『和の国の神さま』に載っているではありませんか。
これは絶対に行かねば!!
元旦は超超混雑すると聞いていたので、大晦日にゆっくり参拝することにしました。
美々津港から船出された神武天皇に想いをはせる
さらに日の出スポットは近くにないかなと調べていると、神武天皇が船出された美々津港が地元の方にも人気の日の出スポットの様子。
ちょうど『和の国の神さま』にも出てくるので立ち寄ってみようと、日の出の下見も兼ねて朝から行ってみました。
美々津はとても素敵な雰囲気の町です😊
江戸時代の建物を残しており石畳の街並みもあるようでしたが、何よりも素晴らしいのが町民の皆さまが気持ちよくあいさつしてくれること。
「おはようございます!」と清々しくすれ違いました。
神武天皇はこの近くの美々津港から出発され、美々津海岸からすぐ沖に見えている二つの島の間を通っていったと「神武天皇御舟出の地」の近くにある看板に書かれていました。
海岸に座って神武天皇がどんなお気持ちで船出されたのだろうと考えました。
緊張感があったかもしれません。
これから起こる出来事に胸が高鳴っていたかもしれません。
私のノープランの旅出とは違って、命がけだったに違いありません。
そのあと大和で国を治めるわけですが、ここを出発した時点では勝利が約束されているわけではなかったんだよな~、としみじみ思いました。
東征に向かう神武天皇のお気持ち
立磐神社はシャキッとした空気で心地よかったです。
明日の元旦に備えて船がお化粧されていて、めでたい雰囲気を味わいました。
鳥居をくぐる前に「日本海軍発祥の地」の碑が建つ公園があります。
案内文の看板を読んでいるとふいに『しゅったつ』という言葉が浮かびました。
出発ではなく出立したんだなーと、またここで当時の神武天皇に想いをはせます。
そうか!単なる旅ではなく、大きな別れだったんだ!とふと感じました。
史実には詳しくないですが、大和の国を平定したあと九州には戻っていないはず。
ここを「しゅったつ」することは、この地やお父さんとの決別の日でもあったんですね。
境内には神武天皇が腰をかけた岩が残っています。
おそらく舟の風を待ちながら、遠くを見ていたのではないでしょうか。
どんな気持ちだっただろうか。
そんなことを思いつつ、さて今の自分はこれからどうしていきたいんだろうと改めて考えていました。
神様に話しかけるように、頭の中を整理しながら考えを巡らせていると、
『覚悟』の文字が浮かびます。
そこでスッと何かが腑に落ちました。
そうだ、私には覚悟が足りなかったんだ。
神武天皇の覚悟を思い計ると、私はどっちつかずのふわふわっとしたところにいるように思えます。
とても大きなキーワードを頂き、スッキリして都農神社へ向かうことにしました。