このセリフがすごく脳みそに響いて、今でもハッキリと覚えているんです。
そのワークの時間は、みんなの前で私の悩みを聞いてくれていました。
「長く続ける仕事をしよう!と思っているのに、転職を繰り返してしまうのはなぜでしょうか?」
とか、そんな風に悩みを打ち明けたように記憶しています。
先生は、家族の話を掘り下げて聞いてくれました。
エンプティチェアと呼ばれる手法で、家族の人数分の椅子を配置して一つひとつを誰の椅子と決めます。
例えば私の椅子の他に、父の椅子、母の椅子、兄の椅子…というように誰も座っていない椅子を家族分だけ用意します。
私が座っている景色から、家族の誰かを見ながら感じたことを話したあとに
そのとき兄はどう感じていたのかを知るために、今度は兄の椅子に私が座って兄の気持ちになって考える、という作業を繰り返していきます。
心理学の講座で手法は知っていたものの、実際にやってみると不思議とリアルに「その当時の、その人の」気持ちが分かるような感覚がありました!
これ、面白ーい♪と内心で楽しんでいた私だったのですが。
父の椅子に座ったときです。
そこから家族みんながいる方向を見たときに、一気に心臓をえぐられるくらいの感情で「寂しい!」と思いました。
心の底から寂しくて、でもどんな風な態度を取ったらいいのか分からない、と困っているような感覚です。
それまでの私は、そんな風に父が思っているかもしれないと想像したこともなくて、本当にびっくりしました!
と、同時に悲しくて悲しくて涙があふれました。
もう誰の感情なのかは分かりませんでしたが、一瞬で号泣して、なぜか涙が止まらないのです。
これは結構序盤のタイミングでしたが、その後ワークが終わるまでず~っと私は泣きながら受けていました。
ワークが終わるころには気分もスッキリし、驚きと感動でワークを終了。
一旦、休憩時間となったとき。
化粧室でたまたま一緒になった講師の先生に言われた言葉がこれでした。
「ただ愛するだけで良かったのにね」
終始泣いていた私が「先生のおかげでスッキリしました」と感想を伝えた後の言葉だったと思います。
それを聞いた私の正直な気持ちは、
「え?愛するってどういうこと?」
でした。
「愛する」が実感として湧いてこなかったのです。
頭では分かっているはずなのに「ただ愛するって??」
「私ってこれまでに誰かを愛してきたことがあったんだろうか?」
くらいにガツンと心に残りました。
今となっては悩みをどう解決したのかも覚えていないのですが、この「急に泣けてきた体験」と「ただ愛するって何?」と疑問に思った衝撃が今でも忘れられません。
ワークのあとも度々思い出しては「愛するってどういう感情かな?」と思ったりしていました。
それが最近は、実感として「愛」を感じられるような気がしています!
「自分に最大の感謝をそそぐ」ことを始めてから、自分の感情の移り変わりに敏感になったからでしょうか。
瞑想を半年以上、毎日続けてきたからでしょうか。
まだつかみかけている最中なのですが、今までと違った感覚の「愛」に気づいて、楽しくなってきました(^-^)
この気付きはなんだかとても重要なことのように思えるので、めちゃくちゃプライベートな話でもありますが、書き残しておくことにします。
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