深夜0:17。
けたたましい携帯の音で飛び起きると、外では町のサイレンが鳴り響いていました。
何事かと思って起き出すと、次々に友達から「大丈夫?」「高台に避難して!」とラインが。
窓から外をのぞくと町が騒がしく、滞在中の古仁屋にも津波警報が出ていることが分かりました。
古仁屋にあるゲストハウスに滞在中。
たまたま今日のゲストは私一人です。
どうしたらいいのか分からずに不安に思っているとオーナーさんがいらっしゃり、車で高台に避難することに。
町の人たちも続々と避難しはじめていて、何が起こったのか分からないまま携帯で情報を探していると、ようやく昼に起きたトンガの火山噴火の影響で奄美群島に3メートルの津波が予想されていることが分かりました。
高台に車をとめて、速報やYoutube、ツイッターで情報を探すも、どうして奄美群島・トカラ列島だけ津波警報なのか、津波がいつ到達するのか予測はついているのか、海外などほかの地域では既に被害が出ているのか、など何も分からず。
新しい情報が入ってこないので、もう日常生活に戻っても大丈夫なんじゃないかという思いもよぎりながら、とにかく高台にいてまんじりともしないまま。
深夜2:00過ぎ。
まだまだ警戒態勢で避難指示が出ていましたが、やることもなくたっぷり時間だけあるので、こんな非常事態のなか聞いてみることに(๑❛ꆚ❛๑)アハ
この場に似つかわしくない話題を、どう伝えたらいいのかちゃんと考えてくれている様子が、自分でふっておきながらおかしくなってきました(笑)
おちゃらけた私より、ちゃんと答えてくれます。
想像してはしゃぐぷれなとは対照的に「ただの願望ですよ。」とクールなオーナーさん。
飾り気のない言葉ながらも、おざなりではない誠実さに触れる時間を過ごしました。
それと同時に、思考は自由なんだなぁ~と感じるできごとでもあり。
ついさっきまで不安で仕方なかったのに、オーナーさんの夢を聞いている間は、私自身の目の前に泳ぐイルカや高級ヴィラの風景が浮かんでいて、楽しくてワクワクする空間に♪
いつの間にか時間が過ぎていて、とてもいい経験をさせてもらいましたよ。
つい5年前までは名古屋で太陽光関連のお仕事をされていたというオーナーさん。
「面白そう!」という直感に従って奄美にやってきたそうです。
いつの日か、避難中の車の中で会話した夢の話を思い出しながら、ジャングルの中の高級ヴィラに宿泊したいなと思いました(*˘︶˘*)ⅴ
恥ずかしがり屋のオーナーさんには古仁屋のどこかのゲストハウスで出逢えます(笑)
お話を聞いた日:2022/1/16(日)