夢を語る 沖永良部島

沖永良部島のガソリンスタンドにて著書『西郷どんと維新の風』への想いときっかけを知って感動した

2022年2月10日

沖永良部島,末川商事和泊SS

沖永良部島の末川商事和泊ガソリンスタンドにて

沖永良部島に滞在中、島の人は本当にお話が上手だな~と何度か思いました。見ず知らずの私にも気さくに話しかけてくださって、自然な流れでしばらく会話することが度々あって♪

一度は海辺の道を散歩していたら、前から車でやってきたおじさんが「大和から来た人ね?」と話しかけてくれて、そこから20分ほど立ち話したこともありました(≧∇≦*)

なんかね、初対面なのに「お~久しぶり!」みたいな感覚で話しかけてきてくれる人が多くって、受け入れてくれてるような感じが嬉しい、とっても愉快な沖永良部島です。

それからある日には、給油しに行ったガソリンスタンドで素敵な出会いがありましたよ♪

 

「西郷どんと維新の風」が本になるきっかけを作ったお母さん

西郷どんと維新の風,沖永良部島,敬天愛人,著者

『西郷どんと維新の風~敬天愛人の始まり、沖永良部島』

ガソリンを入れながら「もう西郷南洲記念館は行ったの?」とスタンドのお母さんから質問。

「まだです!しばらく沖永良部島に滞在する予定なので、またいずれ行こうと思ってます!」と私。

すかさず「西郷さんは本当に素晴らしい人なんだよ~」と話してくださいます。

ただ歴史に疎いぷれなは、西郷隆盛さんの名前は知っているものの、具体的な活躍やどんな生涯を過ごしたのか知りませんでした。

大河ドラマの「西郷どん」を見ておけば良かったな~と奄美に来てから心底思います。(奄美群島のあちこちに「西郷どん」のロケ地がありますよ。)

西郷南洲記念館にある資料の話や、西郷さんが捕らえられていた時の牢獄があると教えてもらって、西郷さんが沖永良部島まで島流しになっていたことを知ります。

これまたお母さんのお話も上手で「ふむふむ。そうなんや~!」と聞いていたところ、「ちょっと待ってね♪」と事務所から一冊の本を持ってきてくれました。

それが『西郷どんと維新の風~敬天愛人の始まり、沖永良部島~』です。

帯が英語で書かれているように、表紙から読むと日本語で、裏表紙から読むと英語で読むことのできる、1冊で2か国語になった本でした。

「人間として素晴らしい西郷さんの存在や、沖永良部で過ごしたことをもっと世界中の人に知ってもらいたいっていう思いで、この本はできたんだよ。」

「後ろからは英語で読めるなんて面白い~!なるほど~♪」と聞いていたところ・・・

・・・なんと!この本はお母さんの義兄さんが執筆して、英語は弟さん(お母さんの旦那さん)が英訳したというではありませんか!

しかもお母さんが執筆することを熱望したところから始まったんだとか!

がぜん興味が湧いてきます(≧◡≦)

本が完成したいきさつも聞いてみたい!

ということで、しっかりお話を聞いてきました♬

 

語り部のような竿田豊さんから聞く西郷どん、沖永良部島での幽閉生活

西郷隆盛と土持政照の義兄弟の契り

西郷隆盛と土持政照の義兄弟の契り(和泊町立「西郷南洲記念館」より)

最初に会った日から1週間近くたってから、改めてお話を聞きにいったのですが、とても快く事務所に招いてくれて、この日は英訳をされた旦那さんの竿田豊さんもいらっしゃいました!

「西郷さんはね…」と豊さんが話はじめます。

その雰囲気がこうなんというか、小さい頃におばあちゃんから昔話を聞いているときみたいな♬

”ねぇ、知ってる?昔この近所に西郷さんという人がいてね~”みたいな感じで!

昔の知り合いの出来事をしゃべってるような感覚なんですよね(✿˘艸˘✿)ワカリヤスーイ!!

歴史は苦手でもお話を聞くのが好きなぷれなは、とっても引き込まれてしまいました!!

西郷隆盛が徳之島から沖永良部島に流された経緯や吹きさらしの牢屋の過酷さ、久光の西郷さんに対する憎悪がどれほどだったか、牢獄監視役だったはずの土持政照(つちもちまさてる)がどのようにして西郷さんと義兄弟の契りを交わすのか…など。

美しいだけではなく涙を誘う泥臭い人間模様がリアルで、西郷隆盛という人間にすっかり親近感を覚えました。

 

竿田美津子さんが後世に残しておきたかったこと

和泊町立西郷南洲記念館,敬天愛人

沖永良部島の和泊町立「西郷南洲記念館」より敬天愛人の書

竿田豊さんが私に話してくれた西郷隆盛の面白い話は、最終的に本になったわけですが。

まだ本を作ることが決まっていなかった当時のことです。

お兄さんで沖永良部島の小学校の校長や和泊町の教育長をされていた竿田富夫さんは、西郷隆盛さんのお話を色んな人に聞かせてくれていたそうです。

ちょうど私がガソリンスタンドで豊さんから教えてもらったように、面白く、分かりやすく。

それを聞いていたガソリンスタンドのお母さん竿田美津子さんは"この沖永良部島で過ごした西郷隆盛さんの逸話は、後世にまで語り継がれるべき!”と思いました。

西郷隆盛さんが何ひとつ悪いことをしていないのにひどい処分を受け、いったんは死を覚悟したものの島民の人情に支えられながら生きる覚悟をした沖永良部島。

1年と半年に及ぶ幽閉の日々の中で禅を組みながら悟っていく敬天愛人の境地。

これらの詳細を知っている富夫さんは本を出すべきだと直感するのです。

しかし最初はなかなか執筆しようとはしてくれず、いつしか話は立ち消えになっていました。

それから時が過ぎ、富夫さんの元へ大河ドラマ「西郷どん」の監修のために話を聞きにスタッフが訪れます。

物語を作っていく過程を見守っているうちに、自分も西郷隆盛さんの偉業を本に残しておこうと決意されたそうです。

そしてこの逸話を世界の人にも知ってもらいたいと豊さんが英訳することになりました。

本になるまでは相当の労力やパワーが必要だったことと思います。

もう一度細かく資料を読み直したり、知っている人に話を聴きに行ったりして、かなりの時間もかかったんだとか。

その過去の途方もない努力が、現在の私の手元にある本だと思うと、すごくパワーをもらっている気がしました。

西郷隆盛さんの気高くて人間味あふれる誠実さや謙虚さを分かりやすく著書にしただけでなく、自分の知っていることを後世に残したいという愛にあふれた本ですよ。

美津子さんも豊さんも、そしてお嬢さんの美也子さんともお話させていただきましたが、親友の家に遊びに行ったみたいでとても居心地が良かったです♡

こんなに分かりやすいのだから、できることなら本が出来上がった経緯も含めて沖永良部島の学校の教材になればいいのに、と勝手に思うぷれななのでした( ´ ▽ ` )ノ

今日は、心に残った敬天愛人の思想の一節で締めくくりです♬

南洲翁遺訓二十四

道は天地自然の物にして、人は之を行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。

(解釈)
人の踏み行う道というものは、天地おのずからなるもので、人はこれにのっとって行うべきものであるから、何よりも天を敬うことを目的とすべきである。天は人も自分も同じように愛してくれるのだから、自分を大事にする心をもって他人も大事にすることが肝要である。(「敬天愛人」思想)

『西郷どんと維新の風』竿田富夫著、竿田豊訳より

 

 

有限会社末川商事 和泊ガソリンスタンド
住所: 鹿児島県大島郡和泊町和泊1245-6
電話番号:0997-92-0047
営業時間:8:00~18:30
*沖永良部空港(えらぶゆりの島空港)から車で約11分
*和泊港から車で約4分

 

和泊町立「西郷南洲記念館」(さいごうなんしゅうきねんかん)
住所:鹿児島県大島郡和泊町和泊587-3
電話番号:0997-92-0999
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
料金:一般200円、小中高校生100円
HPサイト:http://www.okinoerabujima.info/about/saigonanshukinenkan/
*末川商事和泊ガソリンスタンドから徒歩で約1分
*沖永良部空港(えらぶゆりの島空港)から車で約10分

お話を聞いた日:2022/1/12(水)

 

 

大河ドラマ『西郷どん』のロケ地となったシニキニャ浜はとっても美しいビーチでした♬

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