細い山道が参道になっていて、20分ほど歩いて登ります。
整備されていますが山道なのと、ぶつぶつ小さい声に出しながら歩いたので途中でかなり息切れしました。
まだ朝の8時前なので誰にも会わず、声に出しても平気だったのです。
これまでのこと、今の悩み、長らく引っ越したいと思っているのに実行できていない現状。
そんなことを話しているうちに、私はまた"自分の人生の計画からズレたところにいる”不安があることを感じました。
2月に地元の和佐山を登りながら、ふいに感じたあの感覚が、まだ拭い去れずに残っていたようでした。
あの時のようにひたすら悲しいのではなく、今回は焦りに近かったと思います。
するとふいに、
『じゃあもし、これが全部計画通りだったとしたら?』
と空海さんに問われた気がしました。
そう言われればそうです!
私はもう既に結婚してると思っていたのにそうなっていない自分を振り返って、生まれてくる前に自分が立てた計画からズレているのではないかと焦っていました。
けれどもしこれが最初から全部、計画通りだったとしたらどうでしょう。
既に結婚してると思っていたのに未婚な状態も、40代になって焦り始めることも、全部計画なんだとしたら?
そういわれると焦りが和らぎました。
そうかもしれない!
『とにかく自分を信じること!』
そう言われたように思いました。
結局、今の私はここがテーマにあるようです。
そうだった!そうだった!
これは以前、誰かにも言われた気がする。
まだその段階から抜け出していないし、ここが大きなネックになっている…
そんな風に感じました。
頂上付近に嶽弁財天さんのお社があって、とても心地のいい風が吹いていました。
参拝している間中ずっと背中に優しい風が当たるのを感じて、この追い風のように応援してくれている気がしてきます。
ハッとした気づきと心地よいリフレッシュ感で身体が満たされながら、下山することにしました。
『自分を信じる!今のこの自分を信じる!』
忘れないように胸に刻みながら、全身が軽いです♪
すると行きには気づかなかった黒い実を足元に見つけました。
ムクロジの実に似ています。
ここでハタと、玉置神社の鳥居近くで食堂をしているおじさんのことを思い出しました。
また空海さんに、
「ムクロジのおじさんはどうだ?」
と聞かれた気がしました。
私はこの玉置神社の鳥居の食堂のおじさんのことを、その後「ムクロジのおじさん」と呼んで何度か家族や友人に話しています。
そしてこの参道を歩きながら、桜井識子さんの本を読んだことや私も桜井識子さんのようになりたいとおこがましい願いを思い浮かべていたこととリンクしました!
”ムクロジのおじさんはどうだ?”には、「たとえ桜井識子さんのようにすごい能力の持ち主でなかったとしても、ムクロジのおじさんは十分に人の気持ちを明るくさせたのではないか?」という響きです。
今の自分に無い能力を強く願うよりも、今の自分にできることを全力で成して伝播していくことの方がとても尊い出来事ではないのか?そんな風に受け止めて、腑に落ちました。
あの時、ムクロジのおじさんに癒されて活力をもらった自分を思い出すと、今でも再び心がほんわかしてきます。
私にとってこの高野山への早朝の旅は、とてもいいタイミングだったなあとありがたく下山。
晴れてるし!まだ9時前だし!
次はどこへ行こうかな♪と考えつつ、もう少しで最後の鳥居、というところに来て雨がポツポツと降り始めます。
「今日はここまでだろう?」
とお茶目な笑顔を向けてもらったような気がして心が和みました。
きっと「晴れていたら高野山に行きたい」「晴れていたら嶽弁財天さんを参拝したい」と昨日から言っていたので雨降りを止めてくれていたんですね!
そうだった!と思い出し、どなたが叶えてくれたのかは分からないので、守護霊さんや家の神様や空海さんに感謝しつつ車の場所まで戻ります。
すると車に乗ってわずか数秒で一気にどしゃぶりに……
ありがたすぎます٩(ˊᗜˋ*)وサイコーダゼッ
その後、もうひとつの行きたかった場所!霊宝館で高野山の三大秘宝を観て帰りました。
※『高野山の三大秘宝』は開館100周年を記念した特別展で、2021年11月28日まで開催中ですよ♪
霊宝館のチケットを買う際に「今日はお大師様の日ですので、こちらの……」と受付のお姉さん。
そういえば21日!今日はお大師さまの日だったのね!
2月ぶりの偶然のお大師さまの日に高野山に来れたことを感謝する、素敵な一日になりました(≧◡≦)