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高野山の奥之院で朝の勤行に参加しました【追記:弘法大師御入定1200年に向けて改修工事あり】

2021年8月27日

高野山 奥之院

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メガネを拭いてモタモタしているうちに、朝の勤行が今まさに始まろうとしていました。

※現在、高野山の奥之院では燈籠堂改修工事による参拝制限が令和7年(2025年)8月末頃まで予定されています。そのため期間中は燈籠堂内での生身供お供えや勤行、ご祈祷などが、隣の記念燈籠堂にて執り行われています。2034年には「弘法大師御入定1200年」を迎えるため、今後も高野山内でさまざまな工事が検討されているとのこと。高野山にお出かけの際には公式ホームページなどをご確認されることをおすすめします!

奥之院燈籠堂改修工事による参拝制限のお知らせ(高野山真言宗 総本山金剛峯寺HP)

燈籠堂の入り口を入ってすぐ辺りで、焦る気持ちを落ち着けます。

目の前には山吹色の袈裟を着た10人ほどのお坊さんが、生身供が始まるよりも前から待機していて向かい合わせで座っています。

神妙な空気が流れていて、こちらも物音一つ立てないように気を付けなければいけない、と思いました。

そうして眺めていると、ふと脇から作務衣を着たお坊さんがこちらに近づいてきました。

そしてなんと!

「靴を脱いで外陣まで上がってもいいですよ。」

と優しく教えてくれました。

飛び上がる勢いで喜んだ私♪(≧▽≦)ワーイ!ウレシー!

検温やアルコール消毒、ソーシャルディスタンスのご説明を受けて、できるだけ静かに速やかに外陣へと上がらせて頂きました。

既にいらっしゃった一般の方も石のように身動き一つせず、凛とした空気が張り詰めています。

私が座ってしばらくしてから、先ほど生身供(しょうじんぐ)で先頭を歩いていた維那(ゆいな)と呼ばれるお坊さんが真ん中に座り、その後ろの両サイドにあとの二人が座りました。

そこから始まった勤行は、本当に美しくてこの世で起きている出来事というより、宇宙にいるような感覚になりました。

何と例えたらいいのか分かりませんが、歌のような節まわしのお経がとても心地よく、薄暗い照明も、仏具の一つひとつも、その場を構成しているすべてが気持ち良くて。

思わず私はマスクの下でにんまりしていました。

”心地よくて微笑んでいる”状態を通り越して、もうニンマリしていたのです(✿˘艸˘✿)

自分の身体の感覚を研ぎ澄ましてお経を聞きたくて、目をつぶってみるとお経の振動に包まれるような不思議な感覚になります。

でもすぐに「目の前で何が行われているか見たい!」と思い、目を開けて。

で、「またさっきの感覚を味わいたい!」と思って、目をつぶり。

みたいなことをして一人、心の中で「うぉ~(o´艸`)気持ちいいな~」と喜びをかみしめていました。

とにかく美しかったです。

お坊さんの燈籠堂に響く声、スッと伸びた背筋、所作のそれぞれも綺麗でした。

最後にろうそくをサッと消す姿も「かっこいい~(≧∇≦*)」と思ったほどです。

こうなるとただのミーハーかもしれません?笑

お坊さんの修行で研ぎ澄まされて無駄のない動きが、素人の私には邪念のない美しい動きに見えたのだと思います。

あれこれ好奇心旺盛に考えていたら、1時間の勤行があっという間に終わってしまいました。

勤行が終わったときは、いつの間にか心が優しさでいっぱいに満たされたような感覚でした。

深い幸福感とでもいいましょうか。

また明日も体験したい!と思うくらい心地よかったです。

再び御廟でゆっくりと参拝させていただいたあと、燈籠堂の横を通って階段を降りようと向かっていたとき、東の空から太陽の光が煌々と射し込んできました。

杉の木だったと思うのですが、背の高い並木の木立ちの向こうに太陽が顔を出し、さっきまで曇っていた水蒸気を照らして、まるで後光が差しているかのような風景になっていました。

この景色をこの場所で見られたことが、心の底から有難くなり、しばらく太陽の光を浴びました。

ホワイトゴールドの光ってこういうことなのかなーとか、大日如来さんの光ってこんな風なのかなーとか、ほわんほわんと思いながら。

その後、嶽弁財天を目指します!

 

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